「同類の別物」が引き寄せられる理由

引き寄せの作用には、「同類の別物」を引き寄せる、という不思議な働きがあります。わかりやすい例をあげて、この現象を解説します。A子さんはB男くんが好きでした。A子さんはB男くんと結婚できるようイメージし実現を想念し引き寄せようとしました。しかし、B男くんは、C子さんのことが好きでした。なのでB男くんはC子さんと結婚できることを願い、それを想念して引き寄せようとしました。ところで、C子さんも、B男くんに好意を持っていましたがそれは、淡い気持ちでしかありませんでした。

引き寄せの作用の現れ方

この状況下で、ものごとが推移すると、三人それぞれにどんな引き寄せが起こるか、あなたには想像できますか?答えは以下のようになります。A子さんの恋は実りません。もし、強い念力で一時的にB男くんとお近づきになっても、多くの場合、結局は破綻していきます。そして、B男くんは、C子さんと、めでたく結ばれます。なぜそうなるかというと、B男くんとC子さんの思いの方向性、自由意志の向き(ベクトル)が一致しているからです。A子さんは悲しく失恋したわけですが、A子さんには引き寄せの法則は作用しなかったのでしょうか。実は、そうではありません。その数か月後のことです。A子さんは、たまたま参加した友人の結婚パーティで、D男さんという男性と知り合います。そして、そのD男さんは、A子さんがもともと、心の中に思い描いていた理想の男性像に一致したがゆえに、A子さんはたちまちD男さんを好きになっていきました。そして、D男さんもまたA子さんのような女性がタイプでしたので二人は相思相愛になり幸せな結婚をして子宝にも恵まれました。お話はここまでです。このお話の中で働いた力について解説します。

引き寄せても願いが叶わない理由

A子さんが、どれだけ引き寄せようとしてもお祈りしても、B男くんにも自由意志があります。他人の自由意志を、自分の念力で支配したり洗脳したりはできないのです。そのようにしようとすればするほど、自由意志を浸食される不快感から、B男くんは逃げて行ったのです。その結果、A子さんは失恋し、喪失の悲しみを味わいますが、A子さんの引き寄せる想念はきっちりと作用していたのです。「同類の別物」を連れてくる形で叶えたのです。引き寄せの法則を理解するにはこの「同類の別物」という概念の理解が不可欠です。想念は必ず叶うのですが、それは「同類の別物」として叶う場合も非常に多いのです。なぜそうなるか、それは相手の自由意志の問題があるからです。A子さんがいかにB男さんを好きになり愛しても、B男さんの自由意志はすでに別方向を向いている場合、引き寄せの作用は、「同類の別物」を引き寄せるのです。その「同類の別物」はもちろんA子さんのことを好きになり同じ方向性と価値観で生きてくれる人物になります。このように人間には、ひとりひとり自由意志があるので、A子さんが何かを叶えようとする場合、誰かの自由意志を損なわない形でそれを叶える道に自然に導かれる結果となるのです。

自由意志を支配することはできない

これは立場を逆転させればわかります。A子さんをストーカーのように慕うE男が出現したとしましょう。E男は毎日必死になってA子さんと結婚したい、自分の伴侶にしたいと念じ、祈祷を受けて、さらにはいろいろな働きかけを仕掛けてきます。しかし、A子さんにとっては、それは気持ち悪いだけです。A子さんはE男のことなど眼中にないし、好きでもないのです。なのに、E男の念力に支配されて、相手の思い通りに洗脳されたら、ものすごく不幸な人生になります。ですから、A子さんはどんどんE男から逃げていくことになります。そして、縁も完全に切ろうとするでしょう。そうしないと自分が安心して生きられないからです。このお話の中で、A子さんやE男の行動の中に重なる部分があるという人はいませんか?正しい方法で時間をかけてお祈りをしても叶わないことがある場合、神様はあなたをいじめているのではないのです。

本当に幸せになれるご縁かどうかが問題

あなたが祈るからこそ、本当に幸せになれる道はこっちだよとあなたに教えて、より良き道に導いて、救いをもたらしているのです。それが神の大愛なのです。叶わない部分だけ見れば厳しいように見えますが、大所高所から見れば、いちばん幸せになれる道が神様にはわかるからこそ、違う方向に導かれているのです。結婚の願いの場合なども、結婚してから価値観のずれがどんどん生じて、あわなくなり離婚する事例は巷にあふれています。結婚する時点ですでにずれがあったのを見て見ぬふりをして結婚したために、年月が経てば価値観や人生観の違いは耐えられない苦痛になります。もちろんこれを乗り越えて理想的な和解をとげる夫婦も存在しますが、結婚して三年、五年で離婚したり、あるいは十数年で離婚したりする夫婦も多いのです。

潜在意識活用の極意

潜在意識や神仏の導きを理解できたら、伴侶を探す場合に、目の前の一人に過度に執着しないことです。お祈りもこれを踏まえて祈ることです。結果に執着せず、最終的な判断は神様にお任せしますという締めくくりで祈りを終えることが大切です。このお話は、異性問題だけではなく、就職活動や転職などの仕事の問題でもあてはまります。最善を尽くし努力を傾けるけれども、目の前の一つだけに執着し過ぎないことは、幸せになるために大切な心構えなのです。

あわせて読みたい関連記事: